top of page
マンション売却窓口 logo

マンション売却ジャーナル

不動産ReNetジャーナル

マンション売却専門誌

品川区・湾岸エリアマンション売却の最前線──パークタワー品川天王洲×大井町トラックス開業×東品川㎡単価149万円・9年で118%上昇が牽引する「広域品川圏×ウォーターフロント」融合エリアの資産価値構造と、天王洲アイル・品川シーサイド・大井町エリア別売却戦略を徹底解説

  • 14 時間前
  • 読了時間: 11分

  あなたはまだ「湾岸エリアは豊洲だけ」と思っていないか


 品川区・湾岸エリアに住むあなたへ。

都心湾岸マンション=豊洲・有明という固定観念を抱いていないだろうか。

天王洲アイル、品川シーサイド、大井町──品川区の湾岸エリアは、2026年3月の大井町トラックス開業、2027年竣工のパークタワー品川天王洲という新たな供給、そして高輪ゲートウェイシティのグランドオープンを受け、いま急速に存在感を高めている。

東品川の㎡単価は149万円(2026年4月時点)に到達し、9年で118.1%の上昇を記録した。

この数字は、隣接する江東区・豊洲エリアに匹敵する上昇率である。

本稿では、品川区・湾岸エリアの資産価値構造を解剖し、売主が押さえるべき判断軸を提示する。



  「アンカリング効果」を制する者が売却を制す


 心理学に「アンカリング効果」という概念がある。

最初に提示された数字が、その後の判断の基準点(アンカー)となる現象だ。

品川区・湾岸エリアの売却において、この効果は極めて重要な意味を持つ。

なぜか。

パークタワー品川天王洲の販売価格は1億2680万円〜2億3480万円、㎡単価にして約200万円台の水準で分譲が進む。

この新築価格が、購入検討者の「相場観」を形成する。

築10年・15年の中古物件を売却する際、この新築価格をアンカーとして意識させれば、中古の「割安感」を演出できる。

逆に、古い相場観のまま価格設定すれば、市場から乖離した「売れない物件」となる。

ある大手仲介会社の営業担当は断言する。「品川湾岸の売却は、新築分譲価格を基準に逆算すべきです」と。



  「広域品川圏」という新概念──高輪ゲートウェイから大井町まで


 品川区・湾岸エリアを語る上で、従来の「駅別分析」は不十分である。

いま形成されつつあるのは「広域品川圏」という新しい都市圏だ。

2025年3月に街びらきした高輪ゲートウェイシティは、2026年春のグランドオープンへ向けて整備が進んでいる。

3街区の複合棟Ⅱ「THE LINKPILLAR 2」は2026年3月28日に開業し、2街区の文化創造棟も2026年春開業予定となっている。

同じ2026年3月28日、大井町駅前ではJR東日本主導の大規模複合施設「OIMACHI TRACKS」が開業した。

オフィス・商業施設・ホテル・賃貸住宅・大規模広場等で構成される大型複合施設で、両棟合わせた規模は地上26階、延床面積24万8859㎡に及ぶ。

北の高輪ゲートウェイから南の大井町まで、JR線沿いに一体的な都市圏が形成されつつある。

天王洲アイル・品川シーサイドは、この「広域品川圏」の湾岸側を構成するエリアである。



  品川区・湾岸エリア──3つのサブマーケットを理解する


 品川区・湾岸エリアは、スーパーマーケットに例えれば「食品売り場が3つあるデパート」のような構造をしている。

それぞれの売り場には異なる顧客層と価格帯がある。


 第一の売り場は「天王洲アイル」。

りんかい線「天王洲アイル」駅徒歩4分、東京モノレール「天王洲アイル」駅徒歩4分という交通利便性を持ち、T.Y.HARBORに近接する開放的なウォーターフロントが特徴だ。

天王洲アイル駅周辺の中古マンション平均価格は70㎡換算で1億1,629万円(2026年7月時点)に達している。


 第二の売り場は「品川シーサイド」。

品川シーサイド駅の中古マンション売却価格相場は㎡単価172万円(坪単価571.8万円)、70㎡換算で1億2,108万円となり、2026年5月時点で前年比+29.06%という高い上昇率を記録した。

駅直結のイオンスタイルや品川シーサイドフォレストで日常の買い物が完結し、計画的に整備された新しい街として、DINKSやファミリー層に支持されている。


 第三の売り場は「大井町」。

大井町駅の中古マンション売却価格相場は㎡単価172万円(坪単価568.3万円)、70㎡換算で1億2,034万円となり、2026年5月時点で前年比+24.35%の上昇を見せている。

大井町はOIMACHI TRACKSのまちびらき(2026年3月)を前に坪単価+28万を記録し、明確な加速フェーズに入っている。



  なぜ品川区・湾岸は「割安」と見られてきたのか


 品川区・湾岸エリアには、長年「豊洲・有明の下位互換」というイメージがつきまとってきた。

理由は3つある。

第一に、臨海副都心の開発軸が中央区・江東区側に偏重していたこと。

第二に、天王洲・品川シーサイドはオフィス街色が強く、「住む街」としての認知が低かったこと。

第三に、品川駅周辺の再開発が港区側(港南・芝浦)に集中していたこと。

しかし、この構図は2026年以降、急速に変化している。

京急立体交差事業と東品川のマンション開発が進む中で、品川・北品川エリアの「位置づけ」が変わりつつある。

京浜急行本線の泉岳寺駅から新馬場駅までの約1.7kmの区間について、道路と鉄道を連続的に立体交差化する事業が進行中で、3か所の踏切が除却され、品川駅東西自由通路の延伸が実現される。


図1|品川区・湾岸エリアの㎡単価推移(2017年〜2026年・マンションナビデータより編集部作成)


  再開発が創る「期待値」──パークタワー品川天王洲の衝撃


 パークタワー品川天王洲は、三井不動産レジデンシャルと三菱地所レジデンスが東京都品川区東品川2丁目において分譲する地上34階、高さ124.90m、総戸数275戸の免震タワーマンションで、2027年8月下旬に竣工予定である。

現在販売中の住戸は2LDK〜3LDK、専有面積58.64㎡〜80.56㎡、販売価格1億2680万円〜2億3480万円となっている。

㎡単価は約200万円台。

これは天王洲アイルエリアの既存中古物件より3〜4割高い水準である。

この価格設定が意味するものは明確だ。

デベロッパーは、品川区・湾岸エリアの将来価値を、現在より高く見積もっているのである。

ある大手仲介会社の営業マンは語る。「新築タワマンの分譲価格は、デベロッパーが想定する5〜10年後の相場観の反映です」と。



  「損失回避バイアス」に負けない売却判断


 心理学では「損失回避バイアス」という概念がある。

人間は同じ金額でも、利益を得る喜びより損失を被る苦痛を2倍以上強く感じる。

この心理が、マンション売却の判断を歪める。

「もう少し待てばもっと高く売れるかもしれない」──この思考が、売り時を逃させる。

品川区のファミリー向けマンションの掲載価格の平均は、2024年12月の約8,673万円から2026年5月には約1億3,902万円へと上昇している。

直近3年間で14.96%の上昇(3年前→2年前:1.22%、2年前→1年前:2.90%、1年前→今年:10.38%)という加速度的な伸びを示している。

しかし、この上昇は永続しない。

掲載価格の平均と反響価格(購入希望者が問い合わせた価格)の平均には5,000万円を超える開きがあり、この乖離を理解せずに価格を決めると、売れ残りにつながる可能性がある。



  天王洲アイル売却──「水辺のプレミアム」を可視化せよ


 天王洲アイルで物件を売却する際、最も強調すべきは「水辺のプレミアム」である。

天王洲運河に面した立地は「T.Y.HARBORに近接する開放的なウォーターフロント」として、都内でも稀少な住環境を提供する。

具体的なアクションとして、内見時には運河沿いのボードウォークを案内ルートに組み込むことを推奨する。

物件写真は、夜景と水面のリフレクションを必ず含めるべきだ。

天王洲アイル駅周辺は、東京都23区全域のトレンドと比べ、5年・10年・20年・30年と年数が経過しても資産価値が低下しにくいエリアである。

この事実を、数字で提示できる仲介会社を選ぶべきだ。



  品川シーサイド売却──「生活完結性」を武器にする


 品川シーサイドで物件を売却する際のキーワードは「生活完結性」である。

駅直結の大型ショッピングモール「イオンスタイル品川シーサイド」を中心とした、再開発によって生まれた近未来的な街並みが特徴であり、渋谷・新宿方面へ乗り換えなしでアクセスできる利便性と、ファミリー層に優しい住環境が共存する。

「イオンスタイル品川シーサイド」は品川シーサイドフォレストのメイン施設で、地下1階から地上3階までが売り場となり、食品から日用品、衣料品、インテリアまで衣食住ほぼすべてを幅広く取り揃えている。

買主に訴求すべきポイントは明確だ。

「共働きでも、保育園帰りに駅直結イオンで夕食の買い物ができる」。

「雨の日も、傘なしで改札からスーパーまで移動できる」。

これらの日常動線を、具体的にイメージさせることが成約への近道となる。



  大井町売却──「OIMACHI TRACKS効果」を最大化せよ


 JR東日本は2026年3月28日、東京・大井町エリアの再開発施設「OIMACHI TRACKS」を開業した。オフィスや高級賃貸が入る複合ビルなどで構成し、大井町駅の新改札や大型広場によって駅周辺の回遊性が改善された。

商業施設にはTOHOシネマズ大井町のほか、ファッション、雑貨、飲食店、サービスなど81店舗が出店している。

約4,600㎡の芝生広場「TRACKS PARK」が整備され、災害時には広域避難場所としても機能する。

大井町エリアの物件売却は、このOIMACHI TRACKS開業後の「街の変化」を活用すべきだ。

具体的には、内見前にOIMACHI TRACKSを案内し、街の新しい姿を体験させることを推奨する。

「開業前に購入を決めた方が、恩恵を受けられる」という緊急性を訴求するのも有効だ。



  京急立体交差事業──「隠れた資産価値上昇要因」


 品川区・湾岸エリアの売却において、見落とされがちな価値向上要因がある。

京急電鉄の2026年度鉄道事業への設備投資は総額約449億円で、2025年度計画の約370億円から約79億円増の過去最高規模となっている。

都心側では品川駅付近の連続立体交差事業と泉岳寺駅改良工事を進めており、投資の内訳は安全対策の強化に約203億円、将来の成長に向けた投資に約101億円が計上されている。

2026年2月23日には、品川駅〜北品川駅間の八ツ山跨線々路橋の送り出しが実施された。

この事業が完成すれば、品川駅西口と東口の一体化が実現し、品川区側の利便性が大幅に向上する。

売却時には、この「将来の利便性向上」を価格に織り込む交渉が可能だ。



  公示地価データが示す「品川区の本当の実力」


 東京都品川区の2026年公示地価の平均は181万4525円/㎡、坪単価では平均599万8431円で、前年からの変動率は+15.00%の上昇である。

住宅地の公示地価(2026年)における品川区の平均は124万4066円/㎡で、前年からの変動率は+13.89%の上昇となっている。

商業地の公示地価は247万0357円/㎡で、前年からの変動率は+16.31%の上昇を記録した。

これらの数字は、品川区全体の地価が加速度的に上昇していることを示す。

特に注目すべきは、全5エリア(五反田・大崎、品川・北品川、旗の台、戸越・荏原、大井町)が過去最大の年間上昇額を2025年に記録している点である。



  タワーマンション相場──品川区内の「序列」を理解する


 品川区のタワーマンション市場は、一般的な「平均相場」だけでは実態を捉えにくいエリアである。再開発が進む大崎・品川エリア、湾岸寄りの立地、既成住宅地が混在しており、同じ区内でも物件ごとに市場性や価格レンジが大きく分かれている。

パークタワーグランスカイは品川区内でも相対的に高い水準を示しており、募集事例の中には400万円/㎡を超えるものも含まれている。

品川シーサイドレジデンスの募集事例を見ると、事例の分布は200万円台前半(200万〜230万円台)に集まるものが多い。

自分の物件が、この「序列」のどこに位置するのかを正確に把握することが、適正価格設定の第一歩となる。



  売主が今日から使える「3つの質問」


 不動産仲介会社を選ぶ際、以下の3つの質問を投げかけることを推奨する。

第一に、「パークタワー品川天王洲の分譲価格との比較で、私の物件をどう位置づけますか?」

この質問に具体的な数字で答えられる会社は、エリアを深く理解している。

第二に、「OIMACHI TRACKS開業後の相場変動をどう見ていますか?」

再開発の影響を定量的に説明できる会社を選ぶべきだ。

第三に、「品川シーサイドと天王洲アイルで、買主層はどう違いますか?」

エリアごとの買主属性を理解している会社こそ、最適なマッチングを実現できる。



  「売り時」の判断基準──3つの指標


 品川区・湾岸エリアの売却タイミングを判断する指標を提示する。

第一の指標は「新築供給」。

パークタワー品川天王洲は2027年8月下旬竣工、9月下旬入居開始予定である。

新築竣工前は中古市場の注目度が上がり、竣工後は比較対象が増えて中古の競争力が低下する傾向がある。

第二の指標は「在庫水準」。

品川区では100戸以下の中規模マンションが多く、大規模タワーの中古供給は限定的である。

自分の物件と競合する「同条件物件」の在庫数を常に監視すべきだ。

第三の指標は「金利動向」。

2026年6月の日本銀行による追加利上げを含む最新の市場環境は、購買力に直接影響する。



  「リニア中央新幹線」──遠い未来ではない


 品川駅はリニア中央新幹線の始発駅となる予定で、東京-名古屋間工事完了予定時期は2027年以降とされている。

現在、品川―名古屋間の開業時期は未定となっているが、品川駅はリニアの始発駅となる計画で、地下では新駅の建設が進められている。

リニア開業は「いつか来る遠い未来」ではなく、すでに工事が進行中の「確定した未来」である。

この将来価値を、売却価格に織り込む交渉が可能だ。

ただし、「リニアが開通すれば値上がりする」という曖昧な期待ではなく、「品川駅徒歩○分という立地が、国際交通拠点の恩恵を直接受ける」という具体性を持たせるべきだ。



  エリア別・築年数別の「狙い目買主層」


 天王洲アイル・築浅物件(築10年以内)の狙い目買主層は、「品川駅周辺勤務の単身〜DINKS層」である。

都心オフィスへの近接性と水辺のライフスタイルを求める層が、1億円前後の予算で積極的に探している。

品川シーサイド・ファミリー向け物件の狙い目買主層は、「共働きで保育園送迎を重視する30代夫婦」である。

駅前完結型の生活を好み、移動距離を最小限に抑えた効率的な生活を求める層が支持している。

大井町・築古物件(築20年以上)の狙い目買主層は、「利便性重視でリノベーション前提の投資家・実需混合層」である。

OIMACHI TRACKS効果による街の活性化が、築古物件にも波及している。



編集部まとめ


品川区・湾岸エリアのマンション売却は、いま転換点を迎えている。

東品川の㎡単価149万円・9年で118.1%上昇という数字は、このエリアが「豊洲の下位互換」ではなく、独自の資産価値を持つ市場であることを証明している。

OIMACHI TRACKSの開業、パークタワー品川天王洲の竣工、京急立体交差事業の進展──これらの変化は、品川区・湾岸エリアの「再評価」を加速させる。


売主がすべきことは明確だ。

新築分譲価格をアンカーとして意識し、エリア特性(水辺のプレミアム・生活完結性・再開発効果)を可視化できる仲介会社を選び、適正価格で売り出すこと。

これを知っていれば、品川区・湾岸エリアの売却で損しない。

これが、資産価値を最大化する売却の第一歩である。


執筆:マンション売却ジャーナル編集部


コンテンツ利用について

本サイトに掲載している記事・分析データ・図表・画像等は、メディア・ブログ・SNS・動画等で引用いただけます。

引用の際は、出典として「マンション売却ジャーナル」の名称表記および、引用元ページへのリンク掲載をお願いいたします。

情報の改変を伴う転載や、出典を省略した掲載はご遠慮ください。

​当ページのリンクコピーはこちら

このページをシェア

白 ゴールド シンプル キャリアコンサルティング インスタグラム投稿 縦長.jpg
1.jpg

Copyright© i-labo, 2025 All Rights Reserved.。

bottom of page