相続マンションの売却で注意すべきポイント
- 2025年12月11日
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相続したマンションをどう扱うかは、多くの人にとって大きな決断になります。売却するか、賃貸にするか、自分で住むか。いずれの選択にもメリットがありますが、相続物件ならではの注意点を理解しておかないと、思わぬトラブルや余計な負担が発生することがあります。
この記事では、第三者視点で「相続マンションの売却で特に気をつけるべきポイント」を整理し、冷静に判断するための基準を解説します。
相続マンションの売却は「手続き」と「税金」が通常の売却と異なる
相続物件は、一般的な売却と比べて次の点が大きく異なります。
手続きが複雑になりやすい
税金の扱いが変わる
相続人同士の合意形成が必要なことがある
これらを理解したうえで進めることが、スムーズな売却への第一歩です。
注意点1:名義変更(相続登記)が完了していないと売却できない
マンションを売却するには、所有者として登記されている必要があります。相続時には「相続登記」を行い、名義を相続人の名前に変更しなければ売却の契約ができません。
相続登記に必要なもの
被相続人の戸籍関係書類
遺産分割協議書(複数相続人の場合)
相続人全員の印鑑証明書
固定資産評価証明書
早めに司法書士へ相談することで、手続きがスムーズに進みます。
注意点2:相続人が複数いる場合は「全員の同意」が必要
相続人が複数いる場合、売却は共有財産の扱いになります。この場合、以下をクリアしておくことが重要です。
売却に対する全員の同意
売却後の代金の分配比率
必要書類へ全員の署名・押印
時間がかかることが多いため、早めに話し合いを進めておくことがポイントです。
注意点3:相続税と譲渡所得税の関係を理解する
相続したマンションを売却する際には、税金のポイントがいくつかあります。
相続税がかかった場合
取得費に加算できる仕組み(取得費加算)があり、譲渡所得税を抑えられる可能性があります。
譲渡所得税の注意点
保有期間で税率が変わる
売却益が出た場合は課税対象になる
相続から3年以内の売却で特例が使えるケースもある
税金の仕組みは複雑なため、事前に確認しておくことで余計な負担を防げます。
注意点4:相続マンションは「管理状況」を必ず確認する
相続したマンションは、長期間空き家になっていたケースもあり、以下の点を確認しておくことが重要です。
管理費・修繕積立金が未納になっていないか
管理組合との連絡が取れる状態か
水道・ガス・電気の状況はどうか
清掃・換気・カビ対策は必要か
物件の状態を把握せず売却活動に入ってしまうと、後からトラブルになることがあります。
注意点5:相続物件は「想定以上の費用」がかかることがある
相続したマンションは、状況によっては次のような費用が発生する可能性があります。
リフォーム・クリーニング
不用品処分
税金の納付
登記費用
これらを事前に予測しておくことで、資金計画が立てやすくなります。
注意点6:売却か利用かは「中立的な判断」が重要
相続したマンションには思い出があることが多く、冷静な判断が難しくなる場面があります。
売却はあくまで選択肢のひとつであり、
利用する
賃貸に出す
売却する
どれにもメリットとデメリットがあります。大切なのは、メリットとリスクを整理し、自分の生活・相続人の状況に合った最適解を選ぶことです。
まとめ:相続マンション売却は「手続き」と「合意形成」が鍵
相続マンションの売却を成功させるために最も重要なのは、
相続登記を済ませる
相続人全員の同意を得る
税金を理解する
物件の状態を確認する
これらのポイントを押さえておくことです。
相続物件の扱いは複雑に見えますが、適切に手続きを踏むことでスムーズに進めることができます。迷う場面が多いからこそ、第三者的視点で状況を整理し、必要な判断材料をそろえることが大切です。
