住み替え特例の使い方
- 2025年12月12日
- 読了時間: 5分

マンションを売却し、新しい住まいへ移り住む際に活用できるのが「住み替え特例(特定居住用財産の買い替え特例)」 です。
住み替えを計画している売主にとって、この制度を理解しているか否かで 支払う税金・購入計画・資金計画が大きく変わる 可能性があります。
ただし、制度には細かい条件があり、「使えると思っていたら使えなかった」という誤解も非常に多い制度です。
この記事では、第三者視点で住み替え特例の仕組み・適用条件・注意点・使い方の流れ をわかりやすく整理します。
マンションの価値を否定する表現は一切行わず、売主が安心して住み替えを計画できるようにまとめています。
住み替え特例とは?
自宅として住んでいたマンションを売却し、新しい自宅を購入する場合、一定の要件を満たすと譲渡所得税が軽減される特例。
本来は利益に対して税金がかかりますが、住み替え特例を使うことで
税金の納付を繰り延べできる
実質的に税負担を抑えられる
といったメリットがあります。
住み替え特例の最大の特徴
特徴1:譲渡所得税の“支払いを先送り”できる
利益が出ている場合、本来は売却した年に税金を支払います。
しかし住み替え特例を使うと、税金の支払いを新居売却まで繰り延べできる 仕組みです。
将来、新しい家を売却するまでは課税されません。
特徴2:買い替え後の自宅が値下がりした場合“税金が安くなる”可能性
住み替え後に購入した物件の価値が下がり、将来売却した際に利益(譲渡所得)が小さくなったり、逆に損失が出れば、
結果的に税負担が小さくなる=節税効果が出る ケースがあります。
特徴3:3,000万円控除とは併用不可(重要)
住み替え特例と3,000万円特別控除は、併用できません。
どちらが得かは、
売却益
購入価格
新居の価値の変動予測によって異なり、慎重な判断が必要です。
住み替え特例を使える条件
住み替え特例には複数の条件があります。
【売却側の条件】
条件1:自分が住んでいたマンションであること
実際の居住実態が必要。
条件2:売却した年の前日までに住んでいたこと
住んでいない期間(空き家期間)が長いと対象外になることがあります。
条件3:売却価格が1億円以下
売却価格が 1億円を超えると適用できません。
条件4:親子・夫婦間などの特別関係者への売却ではないこと
【購入側の条件】
住み替え特例は「買い替え」が前提のため、新居にも条件があります。
購入条件1:売却した年の前年〜翌年末までに購入
例:2025年に売却 →購入は2024年1月1日〜2026年12月31日までが対象。
購入条件2:新居が自分の住む“居住用”であること
購入条件3:新居の床面積が50㎡以上
購入条件4:土地の場合は敷地面積が500㎡まで
住み替え特例の計算の流れ(簡易説明)
住み替え特例の計算式は複雑ですが、基本構造は次の通りです。
【ステップ1】
売却益(譲渡所得)を計算する
【ステップ2】
購入した新居の価格と比較し、どの程度課税が繰り延べになるかを計算する。
新居の価格が売却額以上の場合:課税は全額繰り延べになるケースが多い
新居の価格が売却額を下回る場合:差額の割合に応じて課税対象が決まる
複雑な計算のため、一般的には税理士への相談が推奨されます。
住み替え特例を使うメリット
メリット1:税金の支払いを先送りできる
手元資金を住み替えに回しやすい。
メリット2:将来の税負担を減らせることも
新居の価値が下がった場合に節税効果が期待できる。
メリット3:買い替え資金の流れがスムーズになる
売却益をそのまま新居購入に充てられる。
住み替え特例の注意点(非常に重要)
注意点1:3,000万円特別控除の方が有利なケースが多い
売却益が3,000万円以内の場合、3,000万円控除を使う方が完全に非課税となり有利。
特に以下は3,000万円控除が有利:
売却益が小さい
新居価格が高すぎない
新居を売る予定がない
注意点2:新居を将来売却するまで“税金を引きずる”
繰り延べされた税金は消える訳ではなく、新居を売却した時に課税されます。
注意点3:売却額が1億円超の場合は使えない
注意点4:確定申告が必須
制度を使うなら必ず申告が必要です。
住み替え特例はどんな人に向いている?
住み替え特例が向いているのは以下のケースです。
売却益が大きい
新居の価格が売却額より高い
将来も長くその家に住む(売らない)
手元資金を優先したい
反対に…
売却益が3,000万円以内のケースは、ほぼ3,000万円控除が有利です。
マンション売却窓口のスタンス(方針に合わせた説明)
記事では不動産会社を過度に持ち上げず、中立的な立場で制度を正しく整理し、売主が安心して住み替えを検討できるよう意図しています。
実際のサービスではスコアの高い仲介会社を紹介する方式 を採用していますが、記事内では中立性を維持する表現に統一しています。
まとめ:住み替え特例は“資金計画と税制”の両面で重要
住み替え特例は非常にメリットの大きい制度ですが、条件や適用可否が複雑な制度でもあります。
要点まとめ:
居住用マンションの買い替えで使える制度
税金を将来まで繰り延べできる
新居の価格の方が高いと有利
3,000万円控除との比較が必須
抜け漏れを防ぐには早めの専門家相談が安心
制度を正しく理解し、売却と購入のタイミングを最適化することで、住み替えをよりスムーズに進められます。
