不動産会社で査定額が違う理由
- 2025年12月11日
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マンションの査定を複数社に依頼すると、会社ごとに査定額が大きく異なることがあります。「同じマンションなのに、どうして金額に差が出るのか?」と疑問を持つ方は少なくありません。
査定額の違いは、不動産会社が適当に数字を出しているからではなく、会社ごとの分析方法・戦略・データの違いが反映されている結果です。この記事では、第三者視点で“なぜ査定額が会社ごとに違うのか”を分かりやすく解説し、売却時に迷わないための判断材料をご紹介します。
マンション自体の価値を否定するものではなく、価格の出し方の違いに焦点を当てています。
査定額の差は「データ × 分析の仕方 × 売却戦略」の違い
不動産会社が査定額を算出する際に用いるのは次の3つです。
周辺の成約データ(レインズなど)
マンション固有の特徴
売却戦略(高く売るのか、早く売るのか)
会社ごとにこのバランスが異なるため、査定額に違いが出ます。
理由1:参考にする成約事例が会社ごとに違う
査定額のベースとなるのは「成約事例」です。
なぜ違うのか?
どの時期の成約事例を重視するかが会社ごとに異なる
同じマンション内の事例に強い会社と、エリア全体を見る会社がある
見つけられるデータの範囲が会社によって違う
成約事例は1件変わるだけでも査定額が上下するため、会社間の差が生まれます。
理由2:市況の読み方に違いがある
マンション価格は「市場の動き(市況)」で変わります。
市況で差が出るポイント
金利の影響をどう捉えるか
需給バランスをどう読むか
エリアの将来性にどこまで反映するか
市況の分析は会社や担当者の経験によって解釈が異なるため、査定額にも反映されます。
理由3:売却戦略の違い
不動産会社は査定額だけでなく、「どんな売り方をするか」も想定して数字を出します。
例:戦略による査定額の違い
早期売却を意識する会社 → 適正価格(やや控えめ)
内覧数を集めて競争させる会社 → 強気の価格設定
高めに査定して囲い込みを狙う会社(注意が必要)
戦略が異なるほど、査定額も違いが出ます。
理由4:マンション固有の特徴の評価が異なる
マンションには“データでは分からない魅力”があります。
会社ごとに評価が分かれやすいポイントは以下です。
階数や眺望の価値をどう見るか
日当たり、通風、静かさ
リフォーム履歴
設備の状態
共用部の管理状況
評価基準が会社ごとに違うため、査定額に差が出ることがあります。
理由5:担当者の経験値と物件理解度が異なる
担当者がどれだけマンションの知識を持っているかで査定の精度は変わります。
経験が査定額に与える影響
同マンションの売却実績があるか
エリアの取引に精通しているか
マンションの強みをどこまで理解しているか
経験豊富な担当者ほど、価格の根拠が明確で説明が一貫しています。
理由6:査定額には“希望条件の反映度合い”が違う
売主が「できるだけ高く売りたい」と伝えると、強めに査定する会社もあります。
反対に、「早く売りたい」という事情を伝えると、早期成約を重視した査定額になることもあります。
査定額が違うのは“自然なこと”。大切なのは根拠を確認すること
査定額が会社ごとに違っていても、それ自体は異常ではありません。むしろ、違いが出るのは当然であり、そのなかで大切なのは次のポイントです。
比較するべきポイント
なぜその金額になったのか、根拠が説明されているか
どの成約事例を参照しているのか
市況の読み方が合理的か
部屋の特徴をどう評価しているか
売却戦略の説明があるか
査定額そのものより、説明の透明性・納得感こそが大切です。
まとめ:査定額の違いは“会社の視点の違い”から生まれるもの
査定額の差は、マンションの価値が変わったわけではなく
使うデータ
市況の読み方
戦略
担当者の経験など、会社ごとのアプローチの違いが原因です。
複数査定を比較することで、自分のマンションの“本来の市場価値”がより明確に見えてきます。最終的には、金額だけでなく「説明の質」と「信頼できる担当者か」が売却成功の鍵になります。
