チラシの査定額は信用できる?
- 2025年12月11日
- 読了時間: 4分

マンションのポストに届く査定チラシ。「○○万円で売れます」「高額買取します」といった文言を見ると、自分のマンションがどれくらいの価値なのか気になるものです。
しかし、“チラシの査定額はどこまで信用して良いのか?”という点については、売主側が誤解しやすい部分でもあります。
この記事では、第三者的な視点から「チラシ査定の仕組み」「信用できる点・注意すべき点」「正しい向き合い方」を分かりやすく解説します。
マンション自体の価値を否定するものではなく、判断の材料として活用するための情報です。
チラシで提示される査定額は「参考値」であり、“そのまま売れる金額”ではない
まず前提として、チラシの査定額は 確定した売却価格ではありません。
理由はシンプルで、チラシ査定は物件内部を見ておらず、周辺相場や過去のデータから推測された“目安価格”だからです。
これは嘘をついているのではなく、「簡易的に査定するとこれくらい」という一般的な案内です。
信用できる点1:エリアの取引事例に基づいた概算である
不動産会社はチラシを作る際に、
エリアの平均成約単価
直近の売却事例
人気マンションの価格帯
などを参考にしています。
そのため、相場の方向性を知る材料としては役に立ちます。
信用できない(注意すべき)点1:個別の部屋の価値は反映されていない
チラシ査定が実際の売値と異なる最大の理由がこれです。
マンションの価値は部屋ごとに大きく変わります。
例
階数
眺望
日当たり
リフォーム履歴
管理状況
騒音環境
方角
チラシ査定にはこれらが反映されていないため、精度はどうしても低くなります。
信用できない(注意すべき)点2:高めに記載しているケースがある
チラシでは、「ご興味を持って問い合わせをしてもらう」ことが目的な場合があり、相場よりやや高めの金額が書かれていることもあります。
これは悪意ではなくマーケティングです。
ただし、提示された高額が“必ずしも売れる価格ではない”という点は理解しておく必要があります。
信用できない(注意すべき)点3:市場状況の変動が反映されていない
市況(価格動向)は常に変化しています。
金利
需給
エリアの再開発
新築供給の増減
これらによって価格は上下するため、チラシ配布時の相場と現在の相場がズレていることも多いのです。
チラシ査定の正しい使い方
ここからが重要です。
チラシ査定を“信用する or しない”という考え方ではなく、「相場の出発点」として利用するこれが最も合理的です。
正しい活用法
相場の目安として受け取る
気になる金額であれば、詳細査定を依頼して根拠を確認する
複数社の査定と比較する
説明の分かりやすさ・根拠の透明性で担当者を見極める
チラシの数字そのものより、“その査定にどんな根拠があるのか”が大切です。
「チラシより低かった」「高かった」その差の理由
実際に訪問査定すると、チラシの金額と大きく違うことがあります。
これはマンションの価値が変わったからではなく、実物を見たことで“個別要因”が反映されるためです。
例:
眺望が想定以上に良い → 高評価
設備の劣化が進んでいる → 調整が入る
管理状況が良い → プラス査定
音の問題 → マイナス調整
実際に室内を見て初めて、正確な査定ができます。
まとめ:チラシ査定は“きっかけとしては有用”、判断材料は別途必要
チラシ査定は次のように活用すれば価値があります。
相場の目安をつかむ
売却を考えるきっかけとして利用する
会社選びの入口として情報収集する
ただし、
実際の売り出し価格
市況との整合性
室内の状態
売却戦略
これらはチラシだけでは判断できません。
単に「信用する・信用しない」ではなく、“査定の第一歩としてうまく使う”これが最も賢い向き合い方です。
マンションそのものの価値は、実査定でより正確に分かります。
