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築浅タワマンは「今が天井」か。2026年の市況から売却判断を冷静に整理する

  • 1 日前
  • 読了時間: 5分

 築浅タワーマンションを所有しているオーナーの間で、ある問いが広がっている。

「今が売り時なのか。それとも、まだ上がるのか」

 2025年に首都圏の中古マンション平均価格は前年比10%超の上昇を記録した。築浅マンションの需要は高まり、新築マンションの供給数が年々減少傾向にある中、新築を凌駕する価格で取引されるケースも出てきた。

 しかしその一方で、2026年の市況には重大な変化の兆しがある。住宅ローン金利の上昇やマンションの転売規制など、マーケットに大きく影響しかねない動きが予測され、すでに価格調整に入っているエリアも出始めている。

 本稿では、「築浅タワマンは今が天井か」という問いに対して、2026年の市況データをもとに、売却視点から冷静に整理する。


タワーマンション群
タワーマンション群


  「新築を超える中古価格」は異常だ。専門家もそう言い始めた


 ここ数年、都心の築浅タワーマンション市場では、新築分譲時の価格を上回る水準で中古が売れる現象が続いてきた。


 これは本来、不動産市場では異例のことだ。東京カンテイの上席主任研究員・高橋氏は、「中古マンションは市場原理が働いて価格が決まるものだから、新築より高く売れるというのは異様だ」と指摘し、「おそらくこうした状況は長く続かず、水面下で在庫が積み上がっているという状況も鑑みると、価格上昇の最終局面に入りつつあるという見方もできる」と話す。

 専門家がこの言葉を使い始めたとき、市場は転換点に差し掛かっている可能性がある。



2026年の市況──「上がる力」と「下がる力」が同時に働いている


 2026年の築浅タワマン市場は、プラスとマイナスの力が同時に働く複雑な局面にある。

 上昇を支える要因として、国土交通省の不動産価格指数によると、2025年11月のマンション価格指数は223.7と2010年平均の2倍超の高水準を維持している。建築コストの高止まりが続いており、価格転嫁圧力が残っている。また、新築供給の減少が続く中、築浅中古への代替需要は引き続き存在する。


 一方で調整を促す要因として、金利環境の変化や人口動態、生活様式の変化など、先行きに影響する要素が増え、立地や築年数、管理状態といった物件ごとの差が価格の明暗を分ける場面が目立ち始めている。

 つまり、「タワマン全体が上がる時代」から、「選ばれる物件だけが維持される時代」への移行が起きている。




  価格天井が意識される5つの局面


 築浅タワマンでも、以下の局面で価格の天井感が強まりやすい。


① 同エリアに新築・築浅の競合が増えたとき

 タワーマンションがあるエリアは限定されているため、周辺には似たようなタワーマンションの売却物件が多数あるケースがある。需要と供給のバランスが乱れると、中古タワマンは売れにくくなるだけでなく、価格が一気に調整される可能性もある。


② 新築価格と同等・またはそれ以上の水準で売り出したとき

 「中古なのに新築より高い」と感じる買主は多く、築年数の割に価格が高い中古タワマンは割高に映るため、「この価格なら新築の方がいい」と判断されやすくなる。


③ 金利上昇で投資家の収支計算が変わったとき

 2025年秋ごろから海外の方によるマンション購入が停滞しているという話が複数のチャネルから聞こえてきている。投資家需要が冷えると、実需だけでは埋まらない価格帯の物件は長期化しやすい。


④ 修繕積立金の増額・一時金徴収が見えてきたとき

 タワーマンションは管理費・修繕費が5年後には2.5倍、10年後には4.8倍と段階的に上昇していく構造があり、これが購入検討者の目に入り始めると、価格評価に慎重さが生まれる。


⑤ 話題性が落ち着き「新鮮味」が薄れたとき

 竣工直後の話題性・メディア露出・モデルルームの記憶が薄れ、「普通の中古マンション」として評価される段階に入ると、価格の伸びは鈍化しやすい。




  「天井=暴落」ではない。しかし「最高値を待ち続ける」のは危険だ


 価格天井が近づいているとしても、急激な暴落が起きるとは限らない。

 立地やブランドからタワーマンションは依然として人気があり、青山・六本木・麻布などの超一等地であれば、値下がりは考えにくい。都心好立地の管理が良好な物件は、高水準を維持したまま推移するケースも多い。

 しかし問題は、「最高値を狙い続ける」という姿勢だ。


 将来、売却して住み替えをするつもりだったのに、予想以上に資産価値が下がってしまい、売却のタイミングを逃してしまうケースもある。価格が伸びにくくなった段階で、焦って値下げを繰り返すより、条件が整っているうちに適正価格で売り出す方が、結果的に高い成約価格につながりやすい。




  売却を優位に進める判断ポイント

図1|

築浅タワマンの価格を左右する条件比較

左列が価格を維持・上昇させやすい条件、右列が天井・価格調整が起きやすい条件。自分の物件がどちらに近いかを確認する材料として活用してほしい。


築浅タワマンの価格を左右する条件比較
築浅タワマンの価格を左右する条件比較

 図1のチェックを踏まえたうえで、売却判断で意識したい3つのポイントを整理する。


ポイント①「今の価格は市場が評価している水準か」を確認する

 購入価格・残債・希望価格ではなく、今の市場で実際に成約している価格帯を把握することが出発点だ。複数社の査定を比較し、根拠の明確な価格を基準にする。


ポイント②「競合物件がいつ増えるか」を意識する

 同エリアで新築・大規模再開発の竣工予定がある場合、その前に売り出しを始めることで、競合が少ない状態での売却が可能になる。


ポイント③「修繕積立金の増額タイミング」を確認する

 大規模修繕が行われるタイミングは管理組合で決定してから半年〜1年以上前に入居者に通知される。修繕前に売却した方が、より高値で早く売却できる可能性が高まる。増額通知の前に動くことが合理的なケースは多い。



編集部まとめ


 築浅タワマンの「今が天井か」という問いに対して、単純なYes/Noは存在しない。

 立地・競合環境・需要構造・管理状態・住戸条件の5つが複合的に絡み合い、物件ごとに答えは異なる。


 ただ確かなのは、2026年の市況は「上昇一辺倒の時代」ではなくなっているという点だ。選ばれる物件は引き続き強く、選ばれにくい物件には調整圧力がかかり始めている。

 自分の物件が「どちら側に近いか」を今一度冷静に確認すること。それが、築浅タワマンオーナーにとって最初に必要な判断だ。


執筆:マンション売却ジャーナル編集部


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